居候と人妻 真弓(74)
▼――あっ……――
新田のペニスに手が触れた瞬間、真弓はその熱い感触に一気に意識を引き寄せられた。
「ほら、もっとしっかり握ってみてください。」
新田は大きな手を真弓の手に重ねて、ペニスの感触がしっかり伝わるように強く握らせた。
――イヤ……凄い……――
真弓は握らされた新田のペニスを見つめながら、またゴクリと喉を動かし生唾を飲み込んだ。
実際に手で触れると、新田のペニスは見た目以上に大きく感じた。
まずすぐに握った感覚でいつも触っている拓実のモノよりも明らかに太いと分かる。
拓実のペニスも指が回らない程の太さだけれど、新田の陰茎はそれよりもさらに指が離れてしまう。
ドクン……ドクン……と陰茎に浮き出た太い血管から伝わってくる新田の脈の音と、握った手が焼き付いてしまいそうなほどの熱さ。
そして何より、新田の精力の強さを表しているかのようなペニスの固さが、真弓の心を惹きつけていた。
新田は自分を性の対象として見てこんなに固くペニスを勃起させているのだという現実に、真弓の女の部分も新田のペニスと同じように熱くなっていた。
顔を赤らめながらウルウルした目で握ったペニスを見つめる真弓。
新田が真弓の手を放しても、真弓は新田のペニスを握ったままだった。
そしてそんな真弓を見て、新田は真弓の耳元でこう囁いた。
「真弓さん、セックスしましょうよ。」
新田のその言葉に、真弓の心はぐらっと揺らいだ。
「……」
黙ってペニスを握ったまま、潤んだ瞳で一瞬だけ新田の顔を見る真弓。
新田と目が合い、真弓はすぐにそれを避けるように顔を伏せた。
新田とあと少しでも目を合わせ続けたら、催眠術にでも掛かけられて自然と頷いてしまいそうだったから。
真弓はなんとかギリギリで理性を保ち、誘惑に負けそうな自分の思考を振り払うように頭を横に振って、握っていたペニスから手を離して新田にこう言った。
「……だ、ダメよ……」
小さな声で、弱々しく拒否する真弓。
しかし新田はここまで来たら押せばいけると思っているのか、余裕の表情でこう言ってきた。
「真弓さん、今迷ってたじゃないですか。」
「……そんな事……」
「しましょうよ、今夜だけですから。」
今夜だけ……
「……」
「ほら、迷ってるじゃないですか。」
「……と、とにかく、ダメ……ダメなの……」
身体から溢れ出てくる肉欲と葛藤しながら、なんとかセックスを拒絶しようとしている真弓を見て、またニヤニヤと笑みを浮かべる新田。
「どうしてもダメなんですか?」
「……。」
顔を伏せたまま無言で頷く真弓。
それを見て、新田はわざとらしく大きくため息をついた。
「はァ……分かりましたよ、どうしても俺とは無理なんですね。」
真弓はその言葉を聞いて、やっと新田が諦めてくれたのかと一瞬ホッとした。
だが、性獣と化している新田がそれだけで引き下がるわけがなかった。
「じゃあせめて、これだけでもどうにかしてくれませんか?」
そう言って新田は自分の股間にあるギンギンに勃起したままのペニスを指差した。
「ぇ……?」
「分かるでしょ?俺このままじゃ堪んないですよ。せめて一発抜いてスッキリさせてくれませんか?」
「……。」
新田の言っている意味は分かった。
セックスができないのなら、せめて射精だけでもさせてくれと言っているのだ。
いつか拓実にも手だけでしてあげた事がある。
「それぐらいならいいでしょ?お願いしますよ。」
「……」
新田の言葉を聞いて、考え込む真弓。
真弓の方から誘うようなあんな恥ずかしいメールを見られてしまった上に、今はお互いに裸になってしまっている。
この状況から抜け出すには、一度射精に導いてあげた方が良いのかもしれない。
なにせ、若い男の性欲が計り知れない。
それに、性的欲求が抑えられなくなる感覚は、真弓も知っているのだから。
新田の気持ちが分からない訳でもない。
一度スッキリしてもらって、冷静になってもらえば、きっと帰ってくれる……
というか、新田はこれ以上引き下がる様子はないため、それ以外に真弓に選択肢はなかった。
「……それをしてあげれば……それで終わってくれるんだよね……?」
「はい、一発抜いたらスッキリすると思うんで。男の生理を知っていますよね?男の身体は射精をしたら一気に性欲が無くなるようになっているんですよ。」
「……手で……すれば良いんだよね?」
「手でも良いけど、口でしてくれたらもっと良いんですけどねぇ、真弓さん唇も凄く色っぽいし、その唇でチンポにしゃぶりついてくれたらすぐに射精しちゃいますよ。」
唇で……しゃぶりつく……
イヤらしい表現に思わず自分が口を大きく開けて新田のペニスを咥えるところを想像してしまう真弓。
想像しただけなのに舌の奥の方からジュワっと唾液が溢れてくる。
拓実にフェラチオをしてあげるのは好きだけど……でも……
そんなのダメ……新田君にそんな事をしたら……
この大きくて太くて赤黒いペニス、こんなエッチなペニスを口に含んだら……色んな事が我慢できなくなってしまいそう……
「……手で、良い……?」
「ハハッ、まぁいいですよ。真弓さんの綺麗な手で扱いてもらえるだけでも俺は大興奮ですから。」
そう言われて、真弓は自分の手を見た。
真弓は白くて綺麗な手をしているが、自分ではそこまで意識した事がなかった。
拓実に「真弓さんの手、綺麗ですね」と言われれば素直に嬉しく思うのだろうけど、なんだか新田には指の先まで淫猥な目で見られているような気がして妙な気分になってしまう。
「じゃあさっそく手コキしてもらっていいですか?俺もうムラムラしちゃって仕方ないので。」
そう言って新田は真弓の目の前にペニスを突き出してきた。
「……」
「じゃあ真弓さん、お願いしますよ。」
「……ホントに……本当にそれだけで終わってくれるんだよね?」
「終わりますよぉ、俺がスッキリできたらね。」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら適当に返事をする新田。
「本当に、絶対だよ?」
「本当ですって、ほら真弓さん、早くしてくださいよ。」
そう言って真弓の頬っぺたに触れそうなくらい真弓の顔にペニスを近づけてくる新田。
「ほら~早く~、手でしてくれないなら口の中に突っ込んじゃいますよぉ。」
新田は冗談っぽくそう言ってさらに真弓の口にペニスを近づけてきた。
「ちょ、ちょっとダメ!……わ、分かったから……手でするから……」
「ハハッ、じゃあお願いしますよ。」
「……うん……」
真弓はそう返事をすると、再び新田の勃起したペニスをジッと見つめた後、ゆっくりとそこへ手を伸ばし極太の陰茎を握った。
「……」
……やっぱり……スゴイ……太い……
触れただけで意識が新田の男根に吸い寄せられてしまう。
本能的なものなのか、どうしても真弓の中にある何かが、この男根に惹かれてしまう。
「真弓さん、握ってるだけじゃダメですよ。」
「……え?あ……う、うん……」
極太ペニスに見惚れてしまっていた真弓は、我に返って恥ずかしそうに顔を赤くしながらそう返事をすると、自分を落ち着かせるように一度深呼吸をしてから、陰茎を握っていた手をゆっくりと上下に動かし始めた。
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