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官能小説 人妻 吉井香苗(37)

ドキドキドキドキドキドキ……


香苗 「ハァ……ゴク……」


呼吸は荒くなり、胸の鼓動はまるで全力疾走の後のように速くなっていた。

落ち着かせようにも、自分で自分の身体をコントロールする事はできない。

肩や背中、そしてバスタオルの中にまで入ってくる外の空気が、自分が今ほぼ裸の状態であるという事を再度教えてくる。

身体に纏っているのは一枚のバスタオルだけ。

もちろんそれがどうしようもなく心許なく、そして恥ずかしいのであるが、しかしだからといって香苗は部屋に戻ろうとはしなかった。

まだ昼間の時間帯で外は明るい。

だがこのしゃがみ込んでいる体勢ならば壁に隠れているので誰かにこの格好を目撃される事はないだろう。

見られる事はない。しかしこれはもう限界ギリギリの行為だ。

それは香苗が妄想で思い描いた淫らな行為を、現実世界で実行できる限界の境界線である。

そう、これは1人の女性である香苗の、絶対に人には知られてはいけない秘め事なのだ。

この秘め事は他人にはもちろん、家族である夫の祐二にも決して知られてはいけない。

香苗が1人で一生胸の中にしまい込み、墓場まで持っていかなければいけない事。

しかしこの一見清楚な人妻が抱えている淫らな秘め事には、1つ厄介な特徴があった。

それは人に知られてしまうかもしれないという境界線、そこに近づけば近づく程、そこから得られる興奮が大きいという事だ。

身体の奥から興奮を掻き立てられるようなものがその境界線にはあり、そしてそれは香苗を誘惑する。

淫らな自分が他人にバレるかバレないか、ギリギリの綱渡りを今、香苗はしているのだ。

なんて刺激的なんだろう。

なんて気持ちイイんだろう。

自分でも今まで知らなかった脳の部分を刺激される、それがこんなにも気持ち良いものだったなんて。

もうすでに香苗はその綱渡りを始めてしまっている。

一度スタートすればもう後戻りはし難い。

これ以上進めばもう戻れなくなってしまうかもしれないのだ。しかしそれでも香苗は綱を渡る足を止める事はできなかった。

まだ見えないもっと先、そこに今以上に興奮できるものが待っているかもしれない。

そんな誘惑が、危険な所へ行く香苗の気持ちを駆り立てているのであった。




香苗 「……。」


ベランダに出ると、やはり部屋の中から聞いていた時とよりは隣の声が聞こえる。

しかしまだ先日までの窓を開けている状態で聞こえてきていた音量には程遠い。

香苗はしゃがみ込んだまま、さらにその声音をしっかり聞き取ろうと、中嶋達が居る部屋側の壁に近づこうと移動する。

なるべく音を立てないようにゆっくりと慎重に。

左手でバスタオルの結び目を掴み、そして右手には卑猥なオモチャを持って。


香苗 「……。」


中嶋達に一番近いであろうそのポジションに移動すると、少しだけ聞こえる声がハッキリとしてきた気がする。

もう現状でこれ以上聞き取りやすい場所は考えられない。

まだまだ聞き取りにくい事に変わりはないが、もうすぐそこ、壁越し数メートルの所で女性があの中嶋に抱かれようとしている、それだけで香苗の興奮を高ぶっていった。

手に汗握る状況、その言葉の通りピンクローターを握る香苗の手は汗を掻いていた。


香苗 「……ハァ……」


香苗はその場で左手をゆっくりとバスタオルの中、女性の一番大切な部分にもっていく。

指先で自分の秘部をそっと触ってみると、そこはすでに淫らな汁が外に溢れ出るほど濡れていた。

指が特に敏感な部分に少し触れると、香苗の口からは「ァンッ……」という甘い声が自然に漏れる。

凄く敏感になってる。

昨日の夜よりもさらに。

今ここを激しく刺激したならば、きっともの凄い快感に得られるだろう。

そんな予感を全身で感じた時、香苗はその快感を求めずにはいられない。


香苗 「……ン……これ……」


右手に握ったピンクローターを見つめる香苗。

もう何度も使ってきたこの大人のオモチャ。
使用している最中はこれがある程度の音を放つ事を香苗は知っている。

携帯のバイブ音と同じような、あの低周波の震動音。

当然、その音が中嶋達の居る所まで聞えてしまうのではないかという事が心配である。


……だけど……使いたい……


このローターは自分の指だけでは決して得る事のできない快感を与えてくれる。

その刺激に香苗はドップリとハマってしまっており、最近ではこれがなくては香苗の自慰行為は成り立たないと言っていい程だ。


……弱なら、弱ならきっと聞えないはず……


ローターには回転式のスイッチがあり、右に回せば回すほど、その震動は大きくなっていく。

最弱の震動音ならば小さいから隣までは聞えないだろう。

なにせ窓は閉まっていて、向こうで発せられている声がこれ程聞こえにくいのだから。



……大丈夫……大丈夫……



香苗 「……ゴク……ハァ……」



ある種のスリル感が快感に変わっていく。

香苗は少しの間考えた後、手に持ったピンクローターを自分の秘部もっていき、一番敏感な部分である陰核にそれを当てた。



香苗 「……ハァ……ン……」


そして香苗は目を閉じ、意を決してゆっくりとそのスイッチを回した。


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[ 2014/01/02 ] TB(0) | CM(2)

かのんさん

かのんさんコメントありがとうございます。

僕の小説でいっぱい感じてもらえているなら嬉しいです☆

これから物語の展開は激しくなっていきますので楽しんでもらえるように頑張ります。
[ 2011/06/17 22:31 ] [ 編集 ]

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[ 2011/06/16 19:36 ] [ 編集 ]

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