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官能小説 居候と人妻 真弓(4)


思いがけない事が起きるのが人生である。

この家に拓実が来た事もそうだった。思いがけない出会いが人生を楽しくし、人生を変える。

しかしそういった運命というのは面白い。

その一つに、思いがけない事はなぜかこれ以上ないタイミングで重なって起きる、というのがある。

良い事が立て続けに起きる事もあれば、その逆もまた然り。

運命の悪戯とでも言うのか。

そしてそれが良い事なのか悪い事なのかはともかく、真弓達の所にも運命の悪戯は舞い降りてきた。




「真弓、ちょっと話があるんだけどいい?」


ある日の夜、いつものように3人で晩飯を食べ終えて、拓実が離れの家に戻った所で、正人が声を掛けてきた。

正人が少し深刻そうな表情をしているように見えたので、真弓はすぐに食器を洗っていた手を止めた。


「うん、どうしたの?何かあった?」


「実はさ……海外に赴任する事になった。」


「え?海外……?どこに?」


「タイのバンコク。まぁ期間はそんなに長くはないんだけどさ。たぶん半年から1年くらいになると思う。」


「もう決まっちゃったの?」


「あぁ、今日言い渡された。拒否権は無しだよ。来月から行ってくれって。」


「え~……突然決まっちゃうんだね、そういうの。」


「会社員だからな、こういう事もあるんだよ。」


「そ、そっか……」


「でさ、どうしようか?」


「どうしようって?」


「いやさ、本来なら真弓も一緒に連れていきたい所なんだけど、今はそういう訳にもいかないだろ?」


「……?」


「ほら、拓実君がいるだろ?」


「あ、そっか。」


「拓実君をこの家に1人にするのはさすがに無理だし、かと言って今更出て行ってくれなんて言えないしなぁ。ていうか拓実君に対してそんな事したくないだろ?」


「う~ん……そうだね……」


「だからさ、俺が1人で行ってくるよ。」


「え、単身赴任って事?」


「そう。まぁもしかしたら意外と早く、数ヶ月で帰って来れるかもしれないし。短期間なら単身でもいいかなぁって思ったんだけど、どう?」


「どうって……う~ん……」


「さすがに拓実君と2人だけは不安か?」


「そうじゃないけど、正人は大丈夫なの?海外で一人暮らしなんて。」


「あ~それなら心配要らないよ、向こうでは日本人の社員と同じ家でルームシェアみたいにして住むから大丈夫。食費も現地の専属ドライバーも会社が出してくれるし。」


「そっかぁ……」


「真弓、半年や1年なんてすぐだよ。だからさ、待っててくれるか?俺もなるべく早く帰って来れるように向こうで頑張るからさ。」


「……うん、分かった。じゃあ私、待ってる。正人と離れるのは寂しいけど……」


「悪いな、突然こんな事になってしまって。」


「お仕事なんだもん仕方ないよ。でも気を付けて行って来てね、絶対に無事で帰ってくるって約束して。」


「あぁ、約束する。拓実君には後で俺の方から話しておくよ。」


「うん。」


正人は単身赴任でこの家から居なくなる。

これは運命の悪戯だ。

そう、しかし重要なのは正人が居なくなる事ではなく、これから真弓と拓実の2人きりでの生活が始まるという事だ。

人間関係というのはバランスで出来ている。

正人と真弓と拓実の3人は本当に家族のように仲が良かった。

しかしそれは3人揃っていたからであって、正人がいなくなって真弓と拓実だけになってもそれが保てるかどうかは分からない。

『夫婦+浪人生の居候』と『人妻+浪人生の居候』では、全く話が違ってくるのが男と女、オスとメスの世界である。

人間にとって距離感は大切だ。心の距離感も、物理的な距離感も。

3人で暮らしている時は、無意識の内に掛かっていた心のブレーキが、距離が生まれる事で少しだけ緩くなる。

バランスを保っていた関係は、夫というブレーキになる存在が遠くに離れてしまった途端に脆くなり、崩れやすくなる。

そしていつだって人間関係を崩す原因になるのは、欲求だ。

真弓と拓実。この人妻と浪人生の心の中で、密かに眠っていた欲求。

その無自覚な欲求、欲望が、ブレーキが外れた事によって肥大化した時、2人の関係は狂い始める事になる……。

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[ 2015/05/15 ] TB(0) | CM(0)

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