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官能小説 青春の人 佳代ちゃん(109)



俺は佳代ちゃんの置手紙を読んだ後、膝から脱力するようにベッドに倒れ、しばらく部屋の天井を見つめていた。

悲しい……とても悲しくて寂しいけれど、どこかスッキリしたような気分だった。

4年間溜め込んでいた想いを、やっと吐き出せたからなのかもしれない。

フラれるのは分かっていた。もうずっと前から。

高校の時からずっと、俺を見る佳代ちゃんの目は、恋する相手に向ける視線とは違っていたから。

でもこれで良かったんだ。


大学に入って、思いもよらぬ事から佳代ちゃんと身体の関係まで持って、さらに佳代ちゃんの魅力に夢中になっていった。

俺の恋の病は、佳代ちゃんの身体を知ってから悪化する一方だった。

正直、毎日佳代ちゃんの事ばかり考えてしまって、大学の勉強も疎かにになってしまっていた。
(佳代ちゃんのせいじゃなくて100%俺の責任)

こんなんじゃダメだって、心のどこかでずっと思っていた。


だからこれで良かったんだ。うん。


フラれちゃって悲しいけれど、これを良い切っ掛けすべきだという事は頭では分かってる。

フラれても、前向きに考える方が絶対正解だって。

でも今日だけは……思いっきり泣きたい。

俺はその日、ベッドに残った昨日の佳代ちゃんの匂いを感じながら、一日中泣いていた。

恥ずかしいけど、ワーワー子供みたいに泣いたよ。

でもそれはその日だけで、完璧に立ち直った訳ではないけれど、俺は次の日から普通に大学にもバイトにも行けたし、自分でも少し驚くくらいに割と元気に過ごせていた。

俺って結構メンタル強い?

まぁ本当はそうじゃなくて、俺がフラれたショックをあまり引きずらずに早く立ち直れたのは、たぶん童貞を捨てていたからだと思う。

おかしな事を言っているように聞こえるかもしれないけど、童貞のまま佳代ちゃんにフラれていたら、きっと俺はズルズルといつまでもショックを引きずっていたと思う。

セックスを知る前の男と、知っている男では大きな違いがあるんだってその時に気付いた。

そういう意味では、佳代ちゃんとセックスするように背中を押してくれた先輩達には感謝しないといけないのかもしれない。

〝童貞は早く捨てちまった方がいいぞ〟という吉岡先輩の言葉の意味が、その時やっと分かった気がした。



そして後日、サークルの練習で佳代ちゃんと会った時、佳代ちゃんはいつも通りに俺に声を掛けてくれた。

俺は佳代ちゃんの顔を見た時、一瞬泣きそうになったけど、すぐに笑顔を作って元気に振る舞った。

やっぱり佳代ちゃんの笑顔は可愛くて素敵で、フラれちゃったけど、佳代ちゃんを好きな気持ちはこれからも変わらないだろうなぁと思った。

俺はこれでいいのかもしれない、佳代ちゃんとはずっと友達で……

恋人にはなれなくても、俺はこうやって佳代ちゃんの笑顔を見ているだけで、これだけ幸せな気分になれるのだから。

そして俺にもいつか……他の素敵な出会いがやってくるかもしれない……と。

佳代ちゃんの笑顔を見ていたら、不思議とそんな風に前向きに考えられるようになっていた。





「おいナオヒロ!どうだったよ?佳代ちゃんからの誕生日プレゼントは。」


俺が佳代ちゃんにフラれた事など知りもしない先輩達は、サークルの練習が終わるといつものテンションでそう声を掛けてきた。


「え?……プレゼントですか……」


「佳代ちゃんのフルコース、良かっただろぉ?全身舐めてくれただろ?」


「はぁまぁ……凄かったです……」


「で、ナオヒロあっちは使ったのか?佳代ちゃんの後ろの穴の方は。」


佳代ちゃんとのアナルセックス……今思い出しただけでも興奮してくる。


「それは……」


「したのか?」


「……はい。」


「おおー!ナオヒロやるじゃねぇか!まさかナオヒロが本当に佳代ちゃんのアナルに突っ込んじまうとは思わなかったわ!」


「ちょ、声デカいですって!」


「ハハッ、で、どうだった?佳代ちゃんのアナル。」


「それは……めっちゃ良かったですけど……」


「だろ?佳代ちゃんのアナルめっちゃ良いよな!」(変態A先輩に共感される)


「ナオヒロ、お前も男になったなぁ。」(しみじみ)


先輩達は俺がまさか本当に佳代ちゃんとアナルセックスまでしてしまうなんて思っていなかったようで、ゲラゲラ笑って盛り上がっていた。


「よ~し!じゃあ今週末佳代ちゃん呼んで皆でヤルぞ!」


「やるかぁ!二つ穴同時攻め!」


「手と口も使えば同時に5本いけるぞ、佳代ちゃんなら。」


「あ~も~佳代ちゃんは皆でザーメン漬けにするしかねぇなぁ、もうそこまで来ちゃったわ、あの子。」


そういえば今週また〝例の飲み会〟するって事になってたっけ……忘れてたわ。

それにしても〝二つ穴同時〟〝ザーメン漬け〟って……ヤバいな。

佳代ちゃん、今回も来るって事になってたんだよな……俺がメールで誘ってOKもらっちゃったし。


で、先輩達がそんな会話をしていると、丁度佳代ちゃんもその場にやってきた。


「お疲れ様で~す。」


「お、佳代ちゃん!ちょっとこっち来てよ!」


「なんですか~?」


先輩達のえげつない会話の内容を知りもしないで呑気な返事をする佳代ちゃん。


「佳代ちゃん、今週末OKなんだよね?また太田の部屋でいつものメンバーで。」


「ぇ……あ~……」


太田先輩の部屋いつものメンバー=乱交と、佳代ちゃんも理解しているから、佳代ちゃんはそれを聞いてすぐに恥ずかしそうに顔を赤くしていた。


「OKだよな?この前約束したし、ていうかバイトも休みとるって言ってたよな?ちゃんと取った?」


そう聞かれて恥ずかしそうに頷く佳代ちゃん。

やっぱ行くんだね……エッチな佳代ちゃん。


「よ~し、じゃあ決定だな!」


「ナオヒロも来るよな!?」


え、俺も……?


「お、俺もですか……」


「当たり前だろ、いつものメンバーっつってんだろ?もしかしてバイトとか入ってるのか?」


「バイトは……ないですけど……」


でも俺は……

チラっと佳代ちゃんの方を見る俺。

佳代ちゃんと目が合う。


「だったら来いよぉ、佳代ちゃんもナオヒロ来た方がいいだろ?」


「ぇ、私?……私は……」


また俺の顔を見る佳代ちゃん。

そして佳代ちゃんは少し考えた後、笑顔で俺にこう言ってきた。


「私も……ナオ君に来て欲しいなっ♡」


佳代ちゃん……

やっぱりエロ可愛い佳代ちゃんには勝てないと思った。(勝負じゃないけど)


「だってよ!ナオヒロ、来るよな?」


「……はい。」




[ 2017/02/08 ] TB(0) | CM(17)

大学生だし、バイトはするだろうけど、ナオヒロはどんなバイトしてたんですか?重箱の隅をつつきますが、後付け感が出てますよね。

もし、コンビニのバイトなら、レジで佳代みたいな可愛い女性客にデレデレしてしまい、店長に注意される・・・。とか、居酒屋のバイトなら、若い女性グループの注文を聞きながらも、頭の中で考えてるのは、‘彼女たちも清純そうに見えるけど、実は佳代みたいにむっつりスケベなのかも?’と、一人ほくそ笑んでしまい、女性客に気味悪く思われたり・・・。などのエピソードを事前に織り交ぜながら書いてほしかったように思います。ここまでの話でバイトの件はなかったんだから、たった三文字だけど『バイト』の語句はいらなかったように思いますよ。

あと、ナオヒロの誕生日で佳代とHしたけど、いつが誕生日?何月なんですか?夏の乱交が終わった後だし、秋ぐらいなんだろうけど、季節感が全然感じられないですね。例えば、秋なら、学園祭もあるだろうし、大学生らしい小ネタを二、三行書くだけでも、小説の中の世界は広がっていくと思うんですけどね。官能小説の小説の部分が物足りなく感じ残念に思います。
[ 2017/02/16 20:29 ] [ 編集 ]

名無しさん

> ナオ君も辛かっただろうけれど、佳代ちゃんもつらかっただろうなぁ!?
> 自分を無垢な頃から好きで、皆に共有されちゃってる今も変わらず好きでいてくれるナオ君。
> あるがままの自分を愛してくれるナオ君。
>
> 佳代ちゃんも切ないよね。最後佳代ちゃんの乙女心がどう描写されるのか楽しみです。


コメントありがとうございます。

佳代にとってナオヒロは唯一とんでもなくエッチな自分も肯定してくれる存在でしたからね、佳代にとってもナオヒロは特別な存在だったと思います。

佳代はナオヒロの事が大好きだったけど、恋人に対する〝大好き〟とは少し違う〝大好き〟だったのかもしれませんね。

最終回はすでに更新しましたが、最後まで楽しんで頂けたら嬉しいです。
[ 2017/02/10 20:49 ] [ 編集 ]

38さん

わぁ、嬉しいコメントありがとうございます(*^。^*)

そう言って頂けると本当に自信になります。ありがとうございます!

まだまだ未熟で反省点も多いですが、少しずつ成長して、もっともっと良い作品が書けるようにこれからも頑張りたいと思います。
[ 2017/02/10 20:44 ] [ 編集 ]

名無しさん

> 途中かなり迷走した様でしたが、無難な所に落ち着いた様に思います。
> 各々で定義は違うでしょうが、青春の人ってのは憧れたけど手が届かない、手中に出来ない人じゃないかなと思います。
> 大逆転だったらそれこそ茶番です。
> 「ずっと友達で居て」という台詞が台無しです。


コメントありがとうございます。

そうですね、途中はかなり苦しみました(^^;)
〝青春の人〟の意味はそうですね、結末は決まっていたのでこのタイトルにしていました(^ω^)
[ 2017/02/10 20:40 ] [ 編集 ]

名無しさん

> ついに最終回ですか・・・。
> 最後に佳代ちゃんの二穴サンドイッチとパイズリのシーンあるといいなあ☆
>
> いつも楽しみにしてずっと見てました。
> めっちゃ興奮しまくりましたし、自分のなかでは最高級の作品でした!
>
>
> 次にどの続編がスタートするのか楽しみですが、個人的には亜紀の続編が読んでみたいです!
> その後もマワされ続けて、先輩への貢ぎ物にされて堕ちていく亜紀・・・もう勝手に妄想しちゃってるくらいです(笑)


コメントありがとうございます。

パイズリはなかったですが、サンドイッチファックはありますよ~。
すでに最終回更新しましたが、また楽しんで頂ければと思います。

最高級だなんて(*´Д`)嬉しいです!ありがとうございます。

次は人妻物の続きを書こうと思っているのですが、亜紀の続編も……そうですねぇ、早く書きたいですね。気長に待って頂ければと思いますm(__)m
[ 2017/02/10 20:34 ] [ 編集 ]

nappyさん

コメントありがとうございます。

佳代からしたらナオヒロは唯一自分の本性の部分も肯定してくれる存在でしたからね。

佳代にとってナオヒロが特別な存在だった事は確かだと思います。

最終回、すでに更新しましたが、楽しんで頂けれたら嬉しいです(^.^)
[ 2017/02/10 20:28 ] [ 編集 ]

ぐかんさん

コメントありがとうございます。

スピンオフ作品も書いたら面白そうですね~ やっぱりA先輩が人気なので書くとしたらそこかなぁ(^.^)

生セックスは考えたんですけど、ピルを飲ませたりするのは他の作品でも書いちゃったので今回は止めておきました★
[ 2017/02/10 20:26 ] [ 編集 ]

CKさん

コメントありがとうございます。

すでに最終回更新しましたが、逆転というか、ナオヒロにとってはある意味良い終わり方かなぁと思っています(^。^)

「居候と人妻 真弓」も、更新頑張りますので宜しくお願いします。
[ 2017/02/10 20:22 ] [ 編集 ]

りっくんさん

コメントありがとうございます。

すでに最終回更新しましたが、ぜひ最後まで楽しんで頂けたら嬉しいです(^^)/
[ 2017/02/10 20:20 ] [ 編集 ]

ナオ君も辛かっただろうけれど、佳代ちゃんもつらかっただろうなぁ!?
自分を無垢な頃から好きで、皆に共有されちゃってる今も変わらず好きでいてくれるナオ君。
あるがままの自分を愛してくれるナオ君。

佳代ちゃんも切ないよね。最後佳代ちゃんの乙女心がどう描写されるのか楽しみです。
[ 2017/02/10 06:24 ] [ 編集 ]

H、官能、ドスケベ、淫乱なシーンが大部分を占めるけど、男目線での恋愛感も忘れずあって、そのあり方…感情の描写がリアル、イラストでは伝わらない部分がキメ細かい言葉の表現で妄想の中で映像化される。
単なる官能ではない締め方が好印象で、また子供染みた恋愛ではない刺激的な官能もあるのが、さらなる好印象になった。
ノーマルなHで終わってたらよくある話、行き着くところまで行ったから、あの涙がまた効いた。
最高でした。
[ 2017/02/09 21:58 ] [ 編集 ]

途中かなり迷走した様でしたが、無難な所に落ち着いた様に思います。
各々で定義は違うでしょうが、青春の人ってのは憧れたけど手が届かない、手中に出来ない人じゃないかなと思います。
大逆転だったらそれこそ茶番です。
「ずっと友達で居て」という台詞が台無しです。
[ 2017/02/09 19:18 ] [ 編集 ]

ついに最終回ですか・・・。
最後に佳代ちゃんの二穴サンドイッチとパイズリのシーンあるといいなあ☆

いつも楽しみにしてずっと見てました。
めっちゃ興奮しまくりましたし、自分のなかでは最高級の作品でした!


次にどの続編がスタートするのか楽しみですが、個人的には亜紀の続編が読んでみたいです!
その後もマワされ続けて、先輩への貢ぎ物にされて堕ちていく亜紀・・・もう勝手に妄想しちゃってるくらいです(笑)
[ 2017/02/09 18:53 ] [ 編集 ]

佳代ちゃん、本当はなおくんのこと好きだったんじゃないのかな⁉って勝手に思ってます(笑)
最終回寂しいけど、楽しみにしてますね
[ 2017/02/09 18:42 ] [ 編集 ]

ついに終わってしまうのですね、寂しい!
これの作品はスピンオフとかも作って欲しいです

ナオヒロ、ナマで出来なかったのが心残りですね
[ 2017/02/09 07:30 ] [ 編集 ]

次回最終回ですか
振られたのあとの最終回…
逆転の可能性はあるのかな?

そして、人妻の方、楽しみですね
[ 2017/02/09 02:03 ] [ 編集 ]

次回最終回!!
読みたいようなー読みたくないようなー・・・
複雑な気持ちです!!
[ 2017/02/09 00:20 ] [ 編集 ]

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